水飛の日記ブログ
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2009/08/20 (Thu)

なにか停滞したものを変えようと思うとき、また変えなきゃならないとき、非日常のものをぶつけてやるとそこから波紋が広がり物語になります。この作品はそんな波紋を、母一人、子一人の家庭に、オカマちゃんを投げ入れて上げることから物語を転がしていきます。
普段あるべきものの姿から、ありうべきでない姿に戸惑い、混乱することで、逆に正常に戻るきっかけになるんだと、小説の中ではありますが感じさせてくれます。
登場人物もホンワカとしており、影に負った悲壮を感じさせつつも、上手く表現できないもどかしさが淡々とえがかれており、一見暗くなりそうな設定ながらそれを見事に跳ね返してくれています。
もう一つの短編、僕らのパレードもふんわりとして、愚者然とした主人公の中にあふれるあったかいもの、素直なものに皆ひきつけられるように、回転していく、暖かい作品でした。
ただ、単純に愚者として振舞うのではなく、そこに、見たくないつらい現実から目をそらす手段として振舞うその痛々しさにも共感を生むのではないでしょうか。
作品の雰囲気は、さくらににている気がしました。
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