ファイヤーガール / トニー アボット

訳者あとがきにもありましたが、本を手にとって想像した内容と、実際に読んだ内容とギャップがものすごくてショックを受けますが、静かな語り口の中に、深く考えさせられる内容であり、学校での出来事に仮託してはいるものの、人についての真理および心理をよく書き表されていると思いました。
現実に自分に突きつけられたらどう対応するのか、主人公のトニーのような態度を取れるのか、疑問であり、また一歩間違えば偽善にもつながりかねない。
学校の道徳の教科書にはうってつけの内容でした。
難をいえば、ヒロインのコートニーは、ヒロイン過ぎるような気がするくらい。
いい小説であっという間に読めますよ。