風雲への序章―グイン・サーガ〈123〉

しばらく放置したままにしてました。先日の出張もあり、読んでしまった次第です。
波にもまれるグインと夢見がちな暴虐者イシュトバーンそんなところです。

豹頭王の苦悩 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-122 グイン・サーガ 122)

題名がすべてをあらわしています。
誰かも書いていますが、ずーっとキャラクター達のモノローグが続きます。
進みません。
作者も達観しています。
どうなるのやら。



 

 

伏魔殿 松岡圭祐

久々に本を読んでみた。
たまってた本で、こっちに持ってきていた分ですが、いまいち波に乗り切れず放置していました。
ハードボイルドとサスペンスを掛け合わせた作品ですが、他の書評は良いようですが、個人的には、文体が一人よがりなような気がして読みやすい作品とはいえませんでした。
ただ、後半畳み掛けるような動かし方には、楽しませてもらった分、もう少しの気分が抜けないのはなぜでしょうか。
多分、和風ハードボイルドだからなのかなぁ・・・

ぼくの不思議なダドリーおじさん

話の展開は荒唐無稽ですが、ダンカン少年からみた不思議な親戚のおじさんの話。
魔法を使うは、ありえない地域の冒険譚を語ってくれたり子供から見たら尊敬するしかない最高のおじさん。
周りの大人や、事情通からは、敬遠するしかないようなけむったい人物。
ダンカン少年は、ダドリーおじさんと行動をともにすることでいろんなことを見、考え、ついには、自分の視点を確立、つまり大人になっていきます。
そんなストーリーなのですが、まぁとにかく笑うしかないようなお話です。

ブラバン

私には、ブラバンの経験はありません。楽器が弾けたらいいなぁと漠然とした憧れだけが高校時代の思い出の片隅に残っています。ちなみに結局軟式テニスをやっていた私なので音楽には縁も所縁もありません（;´Д｀）
映画のスウィングガールスを昔みてなんとなくそんなかんじかなぁと思って読み進めましたが、そんなことはありません。
憧れだけではダメなんだよという部分もきっちり描かれています。
この作品は弱小高校吹奏楽部の物語を主人公のモノローグ形式で話は進んでいきます。
そこに描かれているのは、かなり突拍子もないけど、リアルな話。
そして、あくまでもモノローグのためか、話も親切に順序だてて、書かれていません。
記憶の進むがままに書かれています。
なので、一瞬時間帯（現在なのか過去なのか）、登場人物（特に脇役）の出現に、戸惑いと読み返しをすることが何度か。
でも、結論も何もない、現在と過去のリアルな、日記のような作品になっていて面白かったと思います。