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水飛の日記ブログ
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草暖簾
関西の質屋さんが先代から2代目に移るまでの世代的なギャップ、歴史、教訓を織り交ぜながら語られた作品。
質屋の歴史、実務を知る上では読みやすく、入門的な内容になっている。
帯に書かれてあるような人情小話では決してなく、比較的淡々と、当時ならさもありなんと思えるような興味深い話となっている。
また2代目の、葛藤も、ステレオタイプながら、面白く書かれてあった。
小説としてはさびしいものだが、ノンフィクションに近い、フィクションとして読めば、面白いのではないか。

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をんなだゆう

連続して面白い作品にあたりました。
時代は水野忠邦の天保の改革で、風紀を乱すとして取り締まられ、公演する術を失った娘浄瑠璃。その系譜を受け継ぐ娘二人がなぜか不穏な空気を江戸の町に巻き起こす。南方奉行所に勤める主人公が、なぜか、そのとばっちりを受けながら、突き詰めていく。
作品の中には遠山の金さんもでてくるこの作品、なぜ、どうしてをうまく、周りの事件と組み合わせながら、うまく浮き上がらせて最後に持っていくプロットはよかった。
ただ、この作品の紹介にももともと歌われるように哀歌。残酷な最後に少しショック。
飄々とした中に、江戸時代の厳しさなのか、作者の厳しさなのか、後半の落とし、遠山の金さんの名裁きに単なるお涙頂戴にならないところがこの作品のよさなのかなと思います。

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幻想建築術

これを読んだ感想は久々に素直に面白いと。
プロットもいい。あるものすごい大金持ちの男が、自分の集大成として神として自分の思い通りの究極の家を作り上げようと腐心するも、それを見ぬまま、死にかけている。ただ自分の心の中でのみ理想の姿をめぐることができ、それのみが生きるよすがになっている。
その男の思い描いた、理想の姿を、順に、掌編として、案内してくれる。そしてその掌編どおしの連携のうまさ、少しずつずれていく、不穏な雰囲気。どれをとっても、上品な怪しさに満ちている。
ここまで練りこまれた作品を読むとなんとも幸せな気分に浸れます。

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 franken.jpg






フランケンシュタインの日記 (学研ホラーノベルズ―MOVIE MONSTERセレクション) (単行本) 実在したフランケンシュタインさんの狂気の日記だそうです。
ヒューバート・ヴェナブルズという牧師の編によるものですが、編者の補完が激しいのと、証拠の写真などもなぜか論拠も示さないまま信じるに足る理由があるとしか書かれていないとか突っ込みどころ満載です。
まぁこんなのを信じる人もいないでしょうが・・・(;´Д`)
いろんなモチーフをみると面白いですよ。

でも実際のフランケンシュタインの小説は、メアリ・シェリーといううら若き女性が書いたようですよ。
まだ読んでいないですが・・・

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極楽カンパニー

隠居して日長一日図書館で朽ち果てていくばかりの主人公が、図書館で知り合った、同じ隠居した見知らぬ男性と、会社ごっこを始めてしまう。
会社ごっこは、金をもうけること、責任がない以外会社そのもの。
朝会社に行って、会議、架空の目標、架空の販売、架空の仕入れ。
それは会社に人生をささげそれ以外を知らない人間には、とてつもなく、魅力的な環境だった。
確かに、自分も会社に年がら年中束縛されているので突然引退したらどうなることやらとも思うので、この発送は魅力的でした。
そしてその会社ごっこが巨大になるにつれ利権の臭いがしてくるのも、セオリーどおり。
まぁさっと読めて、軽くくすっと笑える作品です。
でも、最後に主人公が、心情を思いっきり吐き出すシーンで、誰もそのことを聞きも受け入れもしない部分、ドライな書き方に余計にリアルさを感じさせてくれました。

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